NATCK-F

マシン概要

学生フォーミュラにはICVクラス(ガソリンエンジン)とEVクラス(電気自動車)の2クラスがありますが、
Natck-FはEVクラスでの参戦となります。
今年のメインコンセプトは、初年度ということもあり「基本に忠実なシャシー」「高効率なパワートレーン」を柱として設計しました。
フレームは強固かつシンプルなフレームをサブコンセプトとして基本的形状のフレームをベースとし、追加フレームや丸パイプから強度に優れる角パイプへの置換を行うなど、強度を向上させています
合わせて、サスペンション周りも基本的なジオメトリーをサブコンセプトに掲げました。 ADAMSと呼ばれるソフトを利用し、挙動解析をしながら、制御しやすい車両特性になるようにジオメトリーを煮詰めました。
ブレーキは確実に作動すること・壊れないことをサブコンセプトとし、フロント対抗4ポッド、リア対抗2ポッドを採用、また、ブレーキペダルにバランスバーを設けることにより前後ブレーキバランスの調整を可能にした。
キャリパー部も実績のあるAP RACING様のものを使い、確実なストッピングパワーを持たせた。
パワートレーン系統は「パワートレーン系統のアセンブリ化」「ギヤ駆動の採用」「パワーユニットのストレスメンバー化」「電子制御の統一化」をサブコンセプトとした。
アセンブリ化のためにモータ・インバータ・駆動系・電気系統を格納したエレクトリックハウジング・パワーユニットマウントの5つを一体構造とし、部品の低減を果たした。
そしてこれをパワーユニットと称し、フレーム・複数のパイプ間を結ぶように固定してパワーユニットをストレスメンバーとすることでフレームを補強することで、フレーム構造の簡易化、EVによる重量増の影響を考慮した高強度化を実現した。
更にギヤ駆動を採用したため、伝達効率の向上・部品点数の削減などを実現した。
電子制御の統一化を目指すためにマイコンをECU兼I/O用と演算用の2つを利用することで車両全体のセンサー・カメラの統合制御を実現し、システム簡易化に寄与した。

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